June 10, 2016

前回は、賃金についてコメントしました。
今回は、土地賃借料について
社会主義国なので土地は購入できません。期限をある程度決めて賃借していますが、おおむねこれまで見たところ45年が多かったです。ベトナムの統一企業法によると、外国投資企業の投資期間は最長50年です。ただ政府の承認を得ることができれば、70年まで延長可能なようです。

進出当初は、100%の外国投資企業の場合、日系の工業団地に自己資本で工場を設立し稼働していました。ただ、現在はレンタル工場が多くなったようです。初期にベトナムに進出したものの、軌道に乗らずに撤退した工場をレンタル工場にしている例もあるようです。

現在工場団地は、日系やシンガポール系が主流だと思います(あまりに多くてよくわからいぐらいありますが)。

おおむね2014年の土地賃借料の比較は下表のようになります。
日本人の駐在員の方の家賃も、単身赴任用でひと月1000ドル以下という物件が
2015年ぐらいから出てきました。ますます多くなると思います。
この点、ミャンマーの住宅事情からするとずいぶん安いそうです。

また工場団地についてですが、
以前は、工場団地の詳細のみがJETROから公表されていました(とりあえず2016年3月現在の詳細は
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2016/3930121ab23b711c/rPnmvn_inparkdata201603.pdf)いまは、レンタル工場に特化して公表されています。写真もついていますし、場所が地図にプロットされているので、とても見やすいと思います。ハノイ・ハイフォン(ハロン湾近く)・ダナンの近辺3か所分です。中部より北部側でホーチミン近辺のではありませんが。
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2016/3c6055042c5fe4bf/rPnmv_rentfac_data201603.pdf

ホーチミン近辺のデータは、レンタル工場に特化されたものはないようです。
参考までにホーチミン近辺の工業団地のリストのデータです。
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/84c3d80d75b9246c/report_industrialpk_hmvn201503r2.pdf

ハードルはずいぶん低くなってきたように思います。

 ハノイ(ベトナム)ホーチミン(ベトナム)東京(日本)
 米ドル米ドル米ドル
工業団地(土地)購入価格(1m2当たり)(1)914~1,081

(2)1,502
工業団地借料(1m2当たり、月額)(1)0.13~0.16
(2)0.19~0.22
(3)0.17
(1)0.25
(2)0.23
(3)0.11~0.14
(いずれも月額)
(1)2.5(月額)

(2)11(月額)
事務所賃料(1m2当たり、月額)(1)35
(2)29
(3)26
(4)35
(5)40
(1)34~36
(2)17
(3)15
(いずれも月額)
33(月額)
市内中心部店舗スペース/ショールーム賃料(1m2当たり、月額)(1)35
(2)35~50
(3)60~100
(4)210
(1)50~150/m2
(2)33~38/m2
(いずれも月額)
55/m2(月額)
駐在員用住宅借上料(月額)(1)3,600~4,620
(2)3,044~3,169
(3.a)2,530
(3.b)4,048
(4)1,309~2,014
(5)2,226~3,390
(1)3,375~4,214
(2)3,400
(3)1,100~1,400
(いずれも月額)
(1)2,263(月額)

(2)1,205~14,798(月額)
数字(1)、(2)等で場所を特定できるようになっているのですが、情報量が多すぎるので削除しています。
詳しいことは、https://www.jetro.go.jp/world/search/compare.htmlにあります。

今日はここまで。



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